心臓リハビリテーションとは
心臓リハビリテーションは、心臓の病気をされた方が、体力を回復し、安心して日常生活に戻るためのプログラムです。また、病気の再発や再入院を防ぐことも大切な目的です。
以前は、心臓の病気があると「安静が一番」と考えられていました。しかし現在では、医師の管理のもとで適切な運動を行うことで、心臓や体の働きが良くなり、病気の再発が少なくなることが分かっています。
心臓リハビリテーションでは、運動だけでなく、食事の工夫・お薬の正しい飲み方・日常生活の過ごし方についても一緒に学びます。医師・看護師・理学療法士・管理栄養士などの専門スタッフがチームとなり、患者さん一人ひとりに合わせて、無理のない方法でサポートします。
当院の心臓リハビリテーションの特徴
外来心臓リハビリテーション
専門クリニックです
当院は、外来で行う心臓リハビリテーションを専門とした循環器内科クリニックです。
回復期から維持期まで、継続して心臓リハビリを受けていただけます。
心臓リハビリを熟知した
スタッフが対応
心臓リハビリテーションに精通した医師とリハビリスタッフが連携し、患者さんをサポートします。病状や体調を確認しながら、安全で無理のないリハビリを行います。
データに基づいた、
安心・安全な運動療法
当院では、身体機能評価を行い、体力や運動能力をデータとして確認します。
その結果をもとに、医師が診断を行い、理学療法士が一人ひとりに合わせた正確な運動療法を実施します。
回復期から維持期まで、
継続したサポート
「退院後、どう運動すればいいか分からない」「一人で運動するのは不安」
そんな方でも、長く安心して続けられる心臓リハビリを提供します。
こんなケースがあります
70代男性 Aさんの場合
Aさんは5年前に心筋梗塞を起こし、大学病院でカテーテル治療(ステント治療)を受けました。その後の定期検査では「心臓は安定しています」と言われており、高血圧と脂質異常症のお薬を飲みながら、普段の生活を送っていました。ただ最近、坂道や少し早歩きをすると息切れを感じるようになってきました。「年齢のせいかな」と思い、様子を見ていましたが、不安も感じていました。
●医師からの説明と心臓リハビリテーションのご提案
心筋梗塞を起こしたのは5年前ですが、最近の息切れは、単なる加齢ではなく、心臓の働きが少し弱ってきているサイン(軽い心不全)の可能性が考えられました。そこでAさんには、維持期の心臓リハビリテーションをご提案しました。
心臓リハビリには、
- 心臓病の再発を防ぐ
- 息切れなどの症状を改善する
- 体力を向上させ、疲れにくい体をつくる
- 高血圧や脂質異常症など、動脈硬化の原因を改善する
といった効果が期待できます。
Aさんの場合、再発予防と息切れの改善を目的に、医療保険を使って 週2回(1回80分)まで 心臓リハビリテーションを行うことが可能でした。
●心臓リハビリ開始後の流れ
まず、安全に運動を行うため、心肺運動負荷検査を実施しました。
その結果、Aさんの体力(最大持久力)は同年代の方と比べて約60%まで低下していることが分かりました。
そこで、無理のない範囲から始めることにし、週1回・1時間自転車こぎ(40分)・筋力トレーニング(40分)という内容で、毎週火曜日に心臓リハビリを行うことになりました。
●費用について
医療保険を使用し、自己負担1割の場合、月額約3,280円で通院されています。
●担当スタッフより
「年齢のせいだから仕方ない」と思っていた症状も、心臓リハビリによって改善が期待できる場合があります。少しでも息切れや体力低下が気になる方は、早めのご相談をおすすめします。